| 治療の開始はいつがいいの? |
あなたやあなたの子供たちのお口に次のような状態が見られたら、その時に相談されることをお勧めします。そして矯正歯科検査を受けることによって、あなたが見つけた問題点さらには潜在的な問題点に対しても的確なアドバイスが得られるでしょう。
・乳歯が早く抜けてしまって、萌え替わる永久歯がなかなか萌えてこない
・永久歯の一部が萌え始めているのに、うえの乳歯がしっかり残っている
・食事中、咬みにくいと感じる
・ギュっと咬みしめることができない
・口でいつも呼吸をしている
・指しゃぶりや舌癖などお口の周囲の癖がある
・歯並びから飛び出した歯や重なって萌えた歯など叢生がある
・お口を開けていくと、顎が横にずれていったり顎の関節で音がする
・言葉のしゃべり辛さを感じる
・頬の内側を咬んだり、下顎の前歯が上顎の裏側を咬んでしまう
・歯が飛び出している
・歯が延びすぎていたり、逆に少ししか萌えていない
・下顎が前に飛び出していたり、逆に奥に引っ込んだりしている
・顔が歪んでいるように感じる
・無意識に歯ぎしりしたり喰いしばったりする
・上顎の歯ぐきがむき出して見える
・唇を閉じるのが難しい
・もともと歯の本数が少ない
・顎の中に横たわっていたり萌える場所が足らずに埋まっている歯がある
特に潜在的に進行する時は、学校健診では見付けるのが困難です。
できるならば先程申し上げた様な問題点の有無に係わらず、遅くとも7歳までに一度矯正歯科医の診察を受けることをお勧めします。
それによって、7歳以降に始まる成長によって起こる可能性のある事柄に対して、ある程度余裕を持って対処する事が可能になるからです。
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| 矯正治療って必要なの? |
みんなが求める美しい微笑みと健康なお口を獲得できるよう、矯正治療は計画されます。
一部の特別な場合を除いて、ほとんどの矯正治療は保険が適用されないため高額です。
しかし一生涯にお口に費やす費用全体を考えてみると、どうですか。
お口は歯と顎だけで構成されているのではありません。歯ぐきや顎の関節なども含まれています。正しい矯正治療が行われることによって、これらの部位での病気を少なくする事ができますから、ゆっくりとした自然な老いの進行を生み出すことが可能となります。
我が国で推進されています8020運動で、表彰される方々は、歯並びに大きな問題が無い方々です。いつまでも自分の歯で咬みたい、そうお考えなら矯正治療はお役に立てると思います。
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| 治療の開始までは何をするの? |
・診察と初回検査
もし、あなたが矯正治療が必要かどうか悩んでいるのなら、矯正歯科専門医の診察を受けるのが最良でしょう。
最初の診察の時、どんな治療方法があるのか、その費用はおよそどれ位か掛かるか説明があります。
その後、患者さんの同意を得て初回検査が始まります。
検査内容は詳細に分析され、問題が洗い出され最良の治療方法が導き出されます。
・診断

※3方向からのレントゲン
初回検査内容について詳しい説明が行われます。
3方向から撮影された頭部のレントゲンから顎と頭蓋全体のバランスが分析され、また必要な場合は、数年後の顎の成長が予測されます。歯のレントゲンから歯や歯の根、顎の骨そして親不知について、また顎の運動機能分析や顎関節の断層レントゲンから顎周囲の筋肉や顎関節の状態について説明があります。

※歯のレントゲン

※顎運動機能検査
その他お口の中や顔の写真、歯の石膏模型も診断に用いられます。そして検査結果を基に幾種類かの治療方法、ならびにそれぞれの利点欠点が説明されます。
※歯の石膏模型
・次回検査
通常、検査は治療前後と全治療終了時に行われます。しかし治療が数回行われる時は、検査もさらに数回追加されます。
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| 治療ってどんなの? |
・第一期治療(小学生前半の矯正治療)

小学生前半の年代は、まだ問題点が大きくなる一歩手前がほとんどですから、一端正常方向へ修正することによって、その後の顔全体の成長や歯の萌え替わりが重篤な状況に陥る事を防げますし、先々行う矯正治療にかかる時間や費用を減ずることができます。
通常、この時期の矯正治療は顎の成長を良い方向に修正する治療が中心です。
また前歯の萌え方が悪く、咬みにくい場合は前歯のみの歯並びを治療する場合もあります。顎の矯正装置には筋肉の力を利用して顎の成長変化を促すバイオネ一タ一装置、骨に直接刺激を与えて成長を引き出すツインブロック装置やラピッドエクスパンジョン装置、クオドヘリックス装置、リンガルア一チ装置があり、逆に成長の抑制を行うヘッドギア一装置やチンキャップ装置もあります。
成長促進効果を有する装置は、お口の中に入れて使用し、月に一回以上の通院が必要です。
また成長抑制効果を有する装置は、お口の外に装着し、1〜数ヶ月に一回の通院で十分です。ただし使用期間は前者が1年以内なのに対して、後者は1年半から3年位用かかります。

※バイオネーター装置 ※ツインブロック装置

※ラピッドエクスパンジョン装置 ※クオドヘリックス装置

※ヘッドギアー装置 ※チンキャップ装置
・第二期治療(思春期頃の矯正治療)

永久歯が萌え揃うのは平均12歳頃ですが、この頃は顎の成長もまだ多少残っており、顎の矯正治療と歯並びの矯正治療の両方が可能です。
しかし女子で14〜15歳、男子で17〜18歳で顎の成長も終わり、これ以降は成人の矯正治療同様、費用や治療時間の増加が生じます。
思春期以降に行われる治療は、歯並びの矯正治療が中心です。まだ多少顎の成長が残っていますがその期間は僅かなため、成長の終わった顎の大きさに合わせて歯の本数を便宜的に減らして歯並びを整える治療が多くなります。
歯並びの矯正装置はブラケットと呼ばれる歯の表面に直接接着させる装置と金属ワイヤ一が使われます。

ブラケットには金属のものとコンポジットレジンによるものがあります。前者は強度に優れ第一期治療の前歯の矯正治療にも用います。後者は審美性に優れていますが、金属ブラケットより高価です。
※ブラケット
金属ワイヤ一のほとんどは温度によって弾力が変化する形状記憶金属線が用いられ、治療中の痛みの発現を軽減します。また弱い力が持続的に作用することによって、歯の移動速度を高める効果も持っています。
治療中の通院は平均月一回程度です。来院時に矯正装置の調整が行われますが、その後の数日は痛みが起きやすい為、必ず翌月の予約をする時には各人の翌月の予定を調べて、多少痛みが出ても良い日程で予約を行って下さい。
治療期間は1年半から2年位必要ですから、学校の事などをよく考えて治療を行う時期を決定しましょう。
・成人矯正治療
近年、成人の矯正治療は増加しています。
これは矯正装置が審美的に改良された事や治療に伴う痛みが軽減されてきた事によります。また、顎の成長変化は望めませんので顎の矯正治療はできませんが、何らかの顎の問題点がある場合は、形成外科や口腔外科での手術を併用する外科矯正治療に保険診療が適用できるようになったので、これまで高額なため行えなかった治療も可能となりました。
装置は第二期治療と同様ですが、治療期間は2年から2年半位必要になります。

※形成外科や口腔外科での手術を併用する外科矯正治療
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| 治療後はどうするの? |
矯正装置を撤去した後、新しく整ったお口の状態が落ち着くまで保定装置が用いられます。
最初にポジショナ一装置を使い、より緻密な咬み合わせの調整と安定した筋力の発現を生み出します。これには3〜6ヶ月を要しますが徐々に1日あたりの使用時間は短くなっていきます。
※ポジショナ一装置
その次に透明な歯を覆うタイプの保定装置が使われます。これは歯の位置が変化しないようにする装置で2年半から3年使います。

※透明な歯を覆うタイプの保定装置
装置が切り替わると検査を行いお口の安定度が診査され、また親不知についても確認されます。3年から3年半の保定期間が終わりますと最終検査の後、全治療が終了となります。
その後はお口全体のメインテナンスに年一回通院される方、お近くの歯医者さんで定期管理を受けていらっしゃる方と様々ですが、ほっといては良い状態は維持できません。必ずお口の定期的なケアを行いましょう。
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| 治療費は? |
特殊な場合を除き、矯正治療は保険が使えません。成人の矯正治療では保定処置も含んで約5年間の治療を行った場合、およそ合計百万円位かかるでしょう。
子供達の場合は、顎の成長をコントロ−ルする治療が含まれるようになると費用も同様に増えていきます。
しかし各人の治療は千差万別ですので、これを当院での目安として考えて下さい。詳細は費用に関しては治療開始前に詳しくご説明いたします。
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